竹専用の鋸を使う理由|竹加工で仕上がりを左右する「刃」の違い
/井上 定治
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竹を加工する際、私たち竹定商店では必ず竹専用の鋸を使用しています。
一見すると木材と似ている竹ですが、実は性質は大きく異なり、使用する道具によって仕上がりに明確な差が出ます。
竹はバリや割れが出やすい素材
竹は、
•繊維が縦方向に非常に強い
•表皮(皮)が硬く、内部が柔らかい
•乾燥や切断時に割れやすい
といった特徴を持っています。
そのため、一般的な木工用の鋸で切断すると、
切り口にバリが出たり、表皮が欠けたりすることがあります。
特に内装・外装で「見える部分」に使う竹材では、こうしたダメージがそのまま品質低下につながります。
竹専用の鋸は刃が細かく、切り口がきれい
竹専用の鋸は、刃が非常に細かく設計されており、
切断時の抵抗を抑えながら、繊維をきれいに切ることができます。
これにより、
•切り口が美しい
•バリが出にくい
•余計な力をかけずに切断できる
•施工後の割れリスクを抑えられる
といったメリットがあります。
化粧材として使う竹や、建築・インテリア用途の竹材では、
この「刃の違い」が仕上がりに大きく影響します。
見えない工程こそ、竹の品質を左右する
完成した竹材だけを見ると、
どのような道具で切られたかは分かりません。
しかし実際には、
切断・下処理・加工の一つひとつの積み重ねが、
•美しい納まり
•長期使用時の安定性
•施工後のトラブル防止
につながっています。
竹定商店では、素材の特性を理解したうえで、
用途に応じた道具と加工方法を選択しています。
竹加工は素材理解から始まる
竹は天然素材のため、
同じ種類であっても一本一本性質が異なります。
だからこそ、
切る道具、刃の当て方、力の入れ方まで含めて、
経験に基づいた判断が欠かせません。
私たちは日々の加工を通じて、
竹の性質と向き合いながら、最適な方法を選び続けています。
まとめ|竹専用の鋸は仕上がりを守るための必須工具
竹専用の鋸は、単なる作業効率のための道具ではありません。
竹の美しさと耐久性を引き出すために欠かせない工具です。
これからも竹定商店は、
素材・道具・手仕事にこだわりながら、
高品質な竹材・竹建材の提供を続けていきます。
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関西テレビ「よ〜いどん」に出演|竹定商店の職人とデザイナーが紹介されます
この度、関西テレビの人気番組「よ〜いどん」のコーナー 「一職入魂!情熱ワーカー」にて、 竹定商店が紹介されることになりました。 当社からは、 •職人:一柳順之 •デザイナー:オリバー・フランツ が出演いたします。 ◼️竹職人 × デザイナーのものづくり 今回の放送では、 竹を扱う職人の技術と、デザインの融合によるものづくりに焦点が当てられています。 竹定商店では、 •竹の伐採から加工まで一貫して行う体制 •空間デザインと連動した竹の提案 •伝統技術を活かした現代建築への応用 といった点を強みに、設計事務所・デザイン事務所向けに 竹素材の新たな可能性を提案しています。 ◼️放送の見どころ 今回の放送では、以下のような内容が紹介される予定です。 •竹職人のリアルな現場と技術 •デザイナーとの協働による空間づくり •竹という素材の魅力と可能性 •実際の施工や制作の裏側 普段なかなか見ることのできない、 竹の加工や施工の現場もご覧いただける内容となっています。 ◼️放送情報 •番組名:関西テレビ「よ〜いどん」 •コーナー:「一職入魂!情熱ワーカー」 •放送日:2026年4月17日(金) 竹という素材の奥深さや、 職人とデザイナーが生み出す空間の魅力を感じていただける内容となっております。 お時間がございましたら、ぜひご覧ください。/井上 定治 -
黒塗装竹の建仁寺垣を施工|東京都内寺院の外構事例
都市の中に映える「黒」の竹垣 東京都内の寺院にて、黒塗装竹を使用した建仁寺垣を施工しました。 周囲はコンクリート建築が立ち並ぶ都市環境の中で、 竹本来の素材感を活かしながらも、現代的で引き締まった印象を与える外構を目指した事例です。 ◼️黒塗装を選んだ理由|耐候性とデザイン性の両立 今回、お施主様より 「黒っぽい落ち着いた印象にしたい」 というご要望をいただきました。 そこで採用したのが、黒塗装仕上げの竹垣です。 一般的に竹を黒く仕上げる方法としては「染色」もありますが、 •染色 → 紫外線に弱く、屋外では退色しやすい •塗装 → 紫外線耐性が高く、色味を長期間維持できる という違いがあります。 今回のような屋外環境では、 耐光性・耐候性を考慮し、黒塗装を採用しました。 ◼️建仁寺垣 × ブラック仕上げの魅力 建仁寺垣は、縦の竹と横桟で構成されるシンプルな意匠ですが、 黒塗装にすることで以下のような特徴が際立ちます。 •直線的な構成が強調され、よりモダンな印象に •周囲のコンクリートや石材と調和しやすい •光の当たり方で陰影が生まれ、奥行き感が出る 従来の和風庭園だけでなく、 現代建築との相性が非常に良い竹垣となります。 ◼️施工のポイント|都市型外構への対応 今回の施工では、以下の点に配慮しています。 •長尺の連続施工によるラインの美しさの確保 •都市部特有の限られたスペースでの施工対応 •下地・骨組みを含めた耐久性の確保 •視線制御と意匠性のバランス 特に黒塗装の場合、 ムラや傷が目立ちやすいため、施工精度が重要になります。 ◼️黒塗装竹垣はこんな用途におすすめ •寺院・神社などの外構 •ホテル・旅館のアプローチ •高級住宅の外構デザイン •商業施設のファサード演出 「和」だけでなく、 和モダン・ラグジュアリーな空間づくりにも適しています。 ◼️まとめ|竹垣の新しい選択肢としての「黒」 今回の事例は、 伝統的な建仁寺垣に“黒”という要素を加えることで、 現代の都市環境に適応させた施工例です。 竹は自然素材でありながら、 仕上げ次第で印象を大きく変えることができます。 竹定商店では、 用途・環境・デザインに応じて最適な仕上げをご提案しております。/井上 定治 -
竹林で胡麻竹を回収|京銘竹の魅力と用途について
今回は、竹林にて胡麻竹(ごまだけ)の回収を行いました。 写真は実際の竹林での作業風景です。 ◼️胡麻竹とは? 胡麻竹とは、竹が立っている状態のうちに、枝や先端を事前に切り落とし、人工的に枯らした竹のことを指します。 この工程により、竹の表面には胡麻粒のような独特の斑点模様が現れます。 この意匠性の高さから、胡麻竹は京銘竹の一つとして古くから重宝されてきました。 ◼️胡麻竹の特徴|自然が生み出す唯一無二の表情 一見すると「枯れた竹」のように見えますが、実際にはそこに美しさがあります。 •自然な経年変化によるランダムな斑点模様 •一本ごとに異なる個体差(唯一性) •火で炙ることで現れる深みのある飴色の発色 特に炙り仕上げを施すことで、表情が一層引き締まり、 空間に高級感と奥行きを与える素材へと変化します。 ◼️胡麻竹の用途|内装から外構まで幅広く対応 胡麻竹はその意匠性と耐久性から、さまざまな用途で採用されています。 •ホテルや飲食店の内装材(壁面・天井・什器) •和モダン空間のアクセント材 •犬矢来や建仁寺垣 特に近年では、自然素材×現代デザインの文脈で、 設計事務所やデザイナーからの採用が増えています。 ◼️竹林から素材へ|竹定商店の取り組み 竹定商店では、自社で竹林を管理し、 伐採・選別・加工まで一貫して行う体制を整えています。 胡麻竹のように、素材の段階で品質が決まる竹は、 竹林での管理・加工タイミングが非常に重要です。 今回のように現地で一本一本確認しながら回収することで、 空間に適した最適な竹材をご提案しています。 ◼️まとめ|胡麻竹は“素材そのものがデザイン” 胡麻竹は、人工的に作り出しながらも、 最終的な表情は自然に委ねられる素材です。 そのため、同じものが二つと存在しないという価値を持ち、 空間に唯一無二の存在感を与えます。 内装・外構問わず、素材で差別化したいプロジェクトにおいて、 非常に有効な選択肢の一つです。/井上 定治 -
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今回は、青竹を使用した枝折戸(しおりど)を制作しました。 枝折戸は竹垣とは異なり、庭や露地の出入口に設ける「竹の扉」として使われる伝統的な建具です。 ◼️枝折戸とは|竹でつくる軽やかな扉 枝折戸は、主に和風庭園や茶庭で使われるシンプルな扉で、 •軽量で扱いやすい •視線をやわらかく遮る •空間に抜け感を生む といった特徴があります。 門扉のような重厚さではなく、「仕切りながらも開かれた印象」をつくる建具です。 ◼️制作のポイント|菱形編みと手結びの美しさ 枝折戸は、細く割った青竹を斜めに編み込んだ菱形模様が特徴です。 ■ ディテール •交点はすべて黒シュロ縄で手結び •均一なピッチで整えることで、端正な表情に •竹の幅・厚みを揃え、精度の高い仕上がりに 一つひとつの結束を手作業で行うことで、 既製品にはない緊張感のある美しい面に仕上がります。 ◼️青竹ならではの魅力|時間とともに変化する素材 青竹を使うことで、設置直後は鮮やかな緑が空間のアクセントになります。 その後、 •徐々に色が抜けて落ち着いた飴色へ変化 •周囲の景観に自然に馴染む •経年変化を楽しめる素材 として、長く使うほど味わいが深まります。 ◼️枝折戸の用途|外構・庭・店舗に最適 枝折戸は以下のような場面で活用されています。 •茶庭・露地の入口 •和風住宅の外構 •飲食店・旅館のアプローチ •空間のゆるやかな仕切り 竹ならではの軽やかさが、空間に奥行きと品の良さを与えます。 ◼️まとめ|竹の扉は細部の精度が仕上がりを左右します 枝折戸はシンプルな構造ですが、 •編みの精度 •結束の強さ •全体のバランス によって印象が大きく変わる、非常に繊細な建具です。 竹定商店では、用途や設置環境に合わせた特注の枝折戸制作にも対応しております。 和の外構や竹を使った空間づくりをご検討の際は、ぜひご相談ください。/井上 定治