竹製の杓と杓台を製作しました|お庭の風情を引き立てる竹の道具
/井上 定治

お庭で使用するための、竹製の杓(しゃく)と杓台を製作しました。
竹の杓は、手水鉢や蹲(つくばい)まわりで使われることの多い、日本庭園らしい趣を感じさせる道具です。水をすくうための実用品でありながら、庭の景色の一部としても大切な役割を持っています。
今回は、お庭の雰囲気に合わせて、竹の自然な表情を活かした杓と、それを並べて置くための杓台を製作しました。
◼️竹ならではの自然な風合い
竹は一本一本、太さや節の位置、色味が異なります。
杓の持ち手部分には細めの竹を使用し、先端には水をすくうための竹筒を取り付けています。竹筒の丸みや節の表情がそのまま意匠となり、人工的な素材にはない柔らかさが生まれます。
庭に置いたときに主張しすぎず、それでいて自然に目を引く。
竹製の道具には、そうした控えめな美しさがあります。
◼️杓台も竹で製作
あわせて、複数本の杓をまとめて置くための杓台も製作しました。
細い竹を並べ、黒い紐でまとめることで、実用性と和の雰囲気を両立させています。手水鉢や蹲のそばに置くことで、庭全体の印象をより引き締めてくれます。
竹の杓と杓台は、茶庭や和風庭園だけでなく、旅館、料亭、寺院、店舗の外構演出にも相性の良い製品です。
お庭に合わせた特注製作も可能です
竹定商店では、既製品だけでなく、使用場所や雰囲気に合わせた竹製品の特注製作も行っています。
今回のような庭用の杓や杓台のほか、竹垣、犬矢来、袖垣、竹の目隠し、店舗や旅館の装飾材など、用途に応じて製作が可能です。
竹は自然素材のため、寸法や仕上がりには個体差がありますが、その不均一さこそが竹の魅力でもあります。
お庭の景色に馴染む道具として、自然な風合いを大切にしながら一本一本製作しています。
◼️竹の道具がつくる庭の表情
庭に置かれる道具は、単なる備品ではなく、空間の印象をつくる大切な要素です。
竹製の杓がひとつあるだけで、手水鉢まわりに和の雰囲気が生まれ、庭全体に落ち着いた表情が加わります。自然素材である竹は、石や水、植栽との相性も良く、時間の経過とともに少しずつ色味が変化していく点も魅力です。
竹定商店では、竹の性質を活かしながら、庭や建築空間に合わせた竹製品を製作しています。 竹製の杓、杓台、竹垣、袖垣、和風庭園の装飾材などをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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酒樽のタガに使われる「輪竹」づくりのシーズンが始まりました
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平割竹の加工工程|火で炙ってまっすぐに矯正し、竹パネルへ
竹定商店では、建築や店舗内装、ホテル、住宅などで使用する竹パネルや竹の内装材を製作しています。 今回ご紹介するのは、竹を平らに割った「平割竹(ひらわりたけ)」を、火で炙りながらまっすぐに矯正している工程です。 このあと竹を染色し、最終的には内装用の竹パネルとして仕上げていきます。 ◼️平割竹とは? 平割竹とは、丸い竹を縦方向に割り、表面を平らな形状に加工した竹材です。 丸竹とはまた違ったすっきりとした表情があり、壁面や建具、天井、家具など、建築・インテリアの仕上げ材として使用することができます。 竹定商店では、用途やデザインに合わせて竹を加工し、平割竹や竹パネルとして製作しています。 ただし、竹は天然素材です。 一本一本に反りや曲がり、太さの違いがあるため、割っただけでは必ずしもまっすぐな状態にはなりません。 ◼️火で炙り、平割竹の反りや曲がりを矯正 写真は、平割加工した竹を一本ずつ火で炙り、反りや曲がりを矯正しているところです。 竹に熱を加えることで素材を動かしやすくし、その竹が持っているクセを確認しながら、少しずつまっすぐに整えていきます。 竹は工業製品のようにすべてが均一ではありません。 曲がり方や厚み、節の位置などもそれぞれ異なるため、一本一本の状態を確認しながら加工する必要があります。 こうして下地となる竹をできるだけ整えておくことで、最終的に竹パネルとして組み上げた際の仕上がりや納まりもきれいになります。 ◼️矯正後は染色し、竹パネルへ加工 今回加工している平割竹は、矯正が終わったあと染色を行います。 染色によって竹本来の色とは異なる表情をつくり、その後、竹を並べてパネルへと仕上げていきます。 完成した竹パネルだけを見ると分からない部分ですが、 竹を割る → 形を整える → 火で炙って矯正する → 染色する → パネルに仕上げる というように、竹パネルが完成するまでには多くの工程があります。 ◼️天然素材の竹を、建築で使いやすい内装材へ 竹は、一本ごとに表情が異なることが大きな魅力です。 その一方で、反りや曲がりなど、天然素材ならではの扱いにくさもあります。 竹定商店では、それぞれの竹の状態を見ながら加工を行い、店舗内装やホテル、住宅などの建築空間で使いやすい竹材へと仕上げています。 完成すると見えなくなる加工工程にも手間をかけることで、竹ならではの自然な表情を残しながら、きれいに納まる製品づくりにつなげています。 ◼️竹パネル・平割竹の特注加工にも対応しています 竹定商店では、竹パネルや平割竹をはじめ、建築・インテリア向けの竹材を製作しています。 寸法や竹の種類、仕上げ、色味など、案件に合わせた特注の竹加工についてもご相談いただけます。 店舗、ホテル、住宅、商業施設などで竹を使用したい設計事務所様、デザイナー様、施工会社様は、お気軽にお問い合わせください。/井上 定治 -
特注3mの胡麻竹平割パネルを製作中|東京都内へ納品予定
現在、竹定商店では胡麻竹(ごまだけ)の平割パネルを製作しています。 今回製作しているのは、長さ約3mの特注サイズ。完成後は東京都内へ発送する予定です。 ◼️胡麻竹ならではの表情を活かした平割パネル 胡麻竹は、竹の表面に現れる細かな斑点模様が特徴の竹材です。 一本一本で色味や模様の出方が異なり、自然素材ならではの落ち着いた表情があります。 今回は、その胡麻竹を平割に加工し、長さを揃えながらパネルへと仕上げていきます。 写真は、加工した胡麻竹を並べ、長さや状態を確認しながら製作を進めている様子です。 ◼️長さ3mの特注サイズにも対応 竹定商店では、既製サイズだけでなく、使用する場所や納まりに合わせた特注寸法の竹パネル製作にも対応しています。 今回の胡麻竹平割パネルは、約3,000mmという長尺仕様です。 長い竹材は、加工だけでなく、製作中の取り回しや梱包・輸送まで考慮する必要があります。 今回も東京都内まで無事にお届けできるよう、製作から発送まで慎重に進めていきます。 ◼️店舗・ホテル・住宅などの内装材に 胡麻竹の平割は、竹の自然な素材感を残しながら、比較的すっきりとした面をつくることができます。 店舗やホテル、旅館、住宅などの壁面装飾をはじめ、建具や什器など、さまざまな内装への使用が可能です。 「既製品では寸法が合わない」 「設計に合わせた長さで製作したい」 「竹を使った壁面や建具を検討している」 といった場合も、寸法や使用方法を確認しながらご提案いたします。 竹定商店では、胡麻竹・白竹・黒竹・染煤竹など各種竹材の加工から、竹パネルの製作、特注加工まで承っております。 竹材を使用した内装をご検討の設計事務所・工務店・内装会社の皆さまも、お気軽にご相談ください。/井上 定治 -
特注の竹製塔婆立てを製作しました
このたび、竹を使用した特注の塔婆立てを製作させていただきました。 ご依頼いただいたのは、故人が生前、竹に関わるお仕事をされていたことから、 「故人にゆかりのある竹を使って、塔婆立てを作ってほしい」 というご相談でした。 一般的な塔婆立ては木製や金属製のものが多いですが、今回はそのお気持ちを形にできるよう、竹を使用して一から製作しています。 ◼️竹の風合いを活かした塔婆立て 今回の塔婆立ては、竹の自然な節や丸みをそのまま意匠として活かしながら、塔婆を安定して立てられる形に仕上げました。 横桟や支柱には丸竹を使用し、足元についても全体の雰囲気を損なわないよう、竹材を組み合わせて製作しています。 竹は一本一本、太さや節の位置、表情が異なります。 そのため、既製品のようにすべてが均一ではありませんが、そうした自然素材ならではの個体差も、竹製品の魅力のひとつです。 今回も全体のバランスを確認しながら、使用する竹を選定し、加工・組み立てを行いました。 ◼️故人を偲ぶ品として竹を使う 今回のお話をいただき、竹に携わってこられた故人を偲ぶ品として、竹製の塔婆立てをご依頼いただけたことを大変ありがたく感じています。 竹は建築や庭園、茶道具、生活用品など、古くから日本人の暮らしの中で使われてきた素材です。 今回のように、故人との思い出や仕事、ご縁のある素材を使って製作することで、既製品とはまた違った意味を持つ品になるのではないかと思います。 ◼️特注の竹製品も製作しています 竹定商店では、竹垣や竹材の販売だけでなく、今回のような特注の竹製品・竹細工・什器・オブジェなどの製作にも対応しています。 「このようなものを竹で作れるだろうか」 「既製品にはない寸法で製作したい」 「思い入れのある品を竹で作りたい」 といったご相談についても、用途やサイズ、使用場所などを確認しながら製作方法をご提案いたします。 竹を使った特注製作をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。/井上 定治