竹を曲げる。店舗の天井意匠に使用する特注竹材を製作しました

/井上 定治

DSCF8587 Edit

竹定商店では、店舗内装や商業施設、ホテル、住宅などの空間に合わせて、竹材の特注製作を行っています。
今回は、店舗の天井意匠として設置するための竹材を製作しました。
写真の竹材は、まっすぐな竹をそのまま使用するのではなく、一本ずつ曲げ加工を行ったものです。

◼️竹ならではの柔らかな曲線
今回製作している竹材は、一見すると同じようなアーチに見えますが、実は一本ずつ曲げ具合を少しずつ変えています。
竹は自然素材のため、同じ太さ・同じ長さのものでも、一本一本にクセがあります。
しなりや硬さ、節の位置、曲がりやすさが異なるため、機械的に同じ形へ曲げるだけでは、きれいな納まりになりません。
そのため、実際の仕上がりを想定しながら、竹の状態を見極めて、少しずつアーチの角度を調整していきます。
直線的な材料では表現できない、竹ならではの柔らかな曲線。
この自然な曲がりが、空間にやさしいリズムと立体感を生み出します。

◼️店舗内装の天井意匠として使用
今回の竹材は、店舗の天井部分に取り付ける意匠材として使用します。
天井は、壁面や床と比べると意識されにくい部分ですが、空間全体の印象を大きく左右する重要な要素です。
そこに竹の曲線を取り入れることで、自然素材のあたたかみや、やわらかな動きを感じられる空間になります。
また、アーチの角度を少しずつ変えることで、単調な繰り返しではなく、流れのある天井意匠として見せることができます。
店舗内装や商業空間では、素材そのものの表情だけでなく、どのように見せるか、どのように納めるかが非常に重要です。
竹の特徴を活かした納まりを考えることで、既製品では出せない空間づくりが可能になります。
◼️竹を曲げる難しさ
竹はしなやかな素材というイメージがありますが、思い通りに曲げるのは簡単ではありません。
無理に曲げると割れたり、節の部分で折れたりすることがあります。
また、曲げた後にどの程度戻るのかも、竹の状態によって変わります。
そのため、竹のクセを見ながら、どの方向にどれくらい曲げるかを判断する必要があります。
今回のように複数本を並べて使用する場合は、一本だけをきれいに曲げるのではなく、全体としてどのような流れに見えるかを考えながら製作します。
竹材加工では、図面通りの寸法に仕上げることはもちろん大切ですが、自然素材ならではの個体差をどう活かすかも重要です。
◼️竹の特注製作・内装意匠のご相談
竹定商店では、丸竹、平割竹、半割竹、柾割竹、竹パネルなど、さまざまな竹材の加工を行っています。
店舗内装、ホテル、旅館、飲食店、住宅、商業施設など、空間に合わせた竹材の製作や納まりのご相談も承っております。
「竹を使いたいが、どのように納めればよいかわからない」
「既製品では対応できない寸法で製作したい」
「天井や壁面に竹を使った意匠を取り入れたい」
そのような場合も、竹の特性を踏まえながら、案件ごとに最適な方法をご提案いたします。
竹ならではの自然な曲線や素材感を活かした空間づくりをご検討の方は、ぜひご相談ください。

その他のブログ