4メートル超の白竹平割竹を製作しました|特注長尺の竹ルーバー材
/井上 定治

白竹の平割竹を製作しました。
今回製作した平割竹は、複数枚を積層し、竹ルーバーとして使用される予定です。
白竹ならではの上品な色味と、竹の節が生み出す自然なリズムが特徴で、空間にやわらかく落ち着いた印象を与えてくれます。
通常、竹材の長さは4メートルが標準規格の最大寸法となります。
しかし今回は、設計上必要となる寸法に合わせて、4メートルを超える規格外の長さで平割竹を製作しました。
◼️平割竹を積層してルーバーにする理由
今回の平割竹は、1枚のまま使用するのではなく、複数枚を重ねて積層し、ルーバー材として使用します。
平割竹を積層する大きな理由は、竹が撓みにくくなることです。
竹はしなやかさが魅力の素材ですが、長尺で使用する場合、そのままでは撓みが出やすくなります。そこで複数枚を積層することで、厚みと強度を持たせ、ルーバー材として安定した状態で使用しやすくなります。
また、積層することで竹材自体に厚みが出るため、裏側からビスで固定することが可能になります。
表面にビスを見せずに納めやすくなるため、意匠性を重視する内装空間にも適しています。
さらに、撓みを抑えることで、取り付けに必要な桟の数を減らせる可能性があります。
下地材や固定箇所を少なくできれば、施工性の向上や、よりすっきりとした納まりにもつながります。
◼️4メートル超の長尺平割竹について
長尺の竹材は、材料の確保から選別、加工まで通常よりも難易度が高くなります。
特に白竹の場合は、色味・曲がり・割れ・節の位置などを確認しながら製作する必要があるため、事前の準備期間が重要になります。
竹定商店では、納期に余裕をいただければ、今回のような4メートル超の特注平割竹にも対応可能です。
店舗内装、ホテル、旅館、商業施設、和モダン空間などで、長尺の竹ルーバーや白竹平割竹をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。
竹定商店では、用途や設計条件に合わせて、平割竹・半割竹・柾割竹・竹パネルなどの特注製作を行っております。
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お持ち込みの竹垣を再現|オリジナル竹垣のやり替え・製作事例
今回は、お客様から竹垣のやり替えをご依頼いただき、お持ち込みいただいた竹垣をもとに、新しい竹材で再現しました。 写真の左側がお持ち込みいただいた竹垣、右側が今回当社で製作したものです。 元の竹垣は当社で製作したものではありませんが、その形や雰囲気を大切にしながら仕立てました。 ◼️特徴的な形を、新しい竹材で再現 こちらの竹垣は、細い竹を間隔をあけて並べ、中央に向かって高くなるように上端に高低差をつけたデザインが特徴です。 製作にあたっては、元の竹垣を参考に、竹の配置や全体のバランスを確認。すっきりとした縦のラインと、向こう側が見える軽やかな表情を再現しました。 新しい竹の明るい色合いに黒い結び目が映え、天然竹ならではの節や素材感が感じられる仕上がりです。 ◼️他店で製作された竹垣のやり替えもご相談ください 長く使ってきた竹垣には、その場所になじんだ形や、お客様の気に入っている意匠があります。 やり替えの際も、元のデザインを受け継いで製作することで、慣れ親しんだ雰囲気を残すことができます。 竹定商店では、今回のように当社以外で製作された竹垣についても、現物や写真を確認し、再現製作のご相談を承っております。 「今の竹垣と同じ形で作り直したい」「製作したお店が分からない」「既製品では合うものが見つからない」といった場合も、お気軽にお問い合わせください。 竹垣のやり替え・交換・特注製作をご検討の際は、現在の竹垣の写真と、おおよその寸法をお知らせください。 形状や状態を確認のうえ、製作方法やお見積もりをご案内いたします。/井上 定治 -
酒樽のタガに使われる「輪竹」づくりのシーズンが始まりました
今年も、酒樽のタガに使われる「輪竹(わだけ)」づくりのシーズンに入ってきました。 竹定商店の工場では、長い竹が一面に並び、職人が一本ずつ状態を確認しながら加工を進めています。 酒樽の外側を締めている輪状の部材が「タガ(箍)」です。その材料となる竹を、酒樽に使用できるよう細長く加工したものを輪竹と呼びます。 ◼️酒樽を支える竹製のタガ 日本酒の酒樽には、昔から竹製のタガが使われてきました。 竹は繊維が縦方向に通っているため、細長く割ってもしなやかさと粘り強さがあります。 酒樽の丸みに沿って曲げることができ、樽の周囲をしっかりと締められることから、タガの材料として適しています。 普段は酒樽の主役として注目されることは少ない輪竹ですが、酒樽の形を保つうえで欠かせない材料のひとつです。 ◼️輪竹づくりの現場 輪竹づくりでは、竹をただ細く割ればよいというわけではありません。 使用する竹の状態を見極めながら、必要な長さや太さに加工し、酒樽のタガとして扱いやすいよう一本ずつ整えていきます。 竹は天然素材のため、太さや肉厚、節の位置、曲がり方などが一本ごとに異なります。 その違いを見ながら加工方法を微調整することが、輪竹づくりの大切なポイントです。 厚すぎると酒樽の形に沿って曲げにくくなり、反対に薄すぎると十分な強度が得られません。 長い竹の先まで状態を確認しながら、適切な幅と厚みに仕上げていきます。 工場いっぱいに長い竹が並ぶ光景は、この時期ならではのものです。 ◼️酒樽づくりを支える竹材 酒樽や鏡開きに使われる菰樽など、日本酒にまつわる文化の中には、竹を使った材料や道具が今も数多く残っています。 竹製のタガも、そのひとつです。 酒樽をつくる職人の技術だけでなく、その材料となる輪竹を加工する職人の仕事が受け継がれることで、伝統的な酒樽づくりも支えられています。 完成した酒樽を見るだけでは分かりにくい部分ですが、一本の輪竹ができるまでには、竹の選別と加工、そして天然素材を扱う経験が必要です。 今年も一本ずつ丁寧に加工します 酒樽づくりが本格化する時期に向けて、竹定商店でも輪竹の加工が続きます。 天然の竹と向き合いながら、酒樽のタガとして使いやすい輪竹になるよう、今年も一本ずつ丁寧に仕上げていきます。 酒樽用の輪竹をはじめ、用途に応じた竹材の加工についても承っております。輪竹や竹材に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。/井上 定治 -
平割竹の加工工程|火で炙ってまっすぐに矯正し、竹パネルへ
竹定商店では、建築や店舗内装、ホテル、住宅などで使用する竹パネルや竹の内装材を製作しています。 今回ご紹介するのは、竹を平らに割った「平割竹(ひらわりたけ)」を、火で炙りながらまっすぐに矯正している工程です。 このあと竹を染色し、最終的には内装用の竹パネルとして仕上げていきます。 ◼️平割竹とは? 平割竹とは、丸い竹を縦方向に割り、表面を平らな形状に加工した竹材です。 丸竹とはまた違ったすっきりとした表情があり、壁面や建具、天井、家具など、建築・インテリアの仕上げ材として使用することができます。 竹定商店では、用途やデザインに合わせて竹を加工し、平割竹や竹パネルとして製作しています。 ただし、竹は天然素材です。 一本一本に反りや曲がり、太さの違いがあるため、割っただけでは必ずしもまっすぐな状態にはなりません。 ◼️火で炙り、平割竹の反りや曲がりを矯正 写真は、平割加工した竹を一本ずつ火で炙り、反りや曲がりを矯正しているところです。 竹に熱を加えることで素材を動かしやすくし、その竹が持っているクセを確認しながら、少しずつまっすぐに整えていきます。 竹は工業製品のようにすべてが均一ではありません。 曲がり方や厚み、節の位置などもそれぞれ異なるため、一本一本の状態を確認しながら加工する必要があります。 こうして下地となる竹をできるだけ整えておくことで、最終的に竹パネルとして組み上げた際の仕上がりや納まりもきれいになります。 ◼️矯正後は染色し、竹パネルへ加工 今回加工している平割竹は、矯正が終わったあと染色を行います。 染色によって竹本来の色とは異なる表情をつくり、その後、竹を並べてパネルへと仕上げていきます。 完成した竹パネルだけを見ると分からない部分ですが、 竹を割る → 形を整える → 火で炙って矯正する → 染色する → パネルに仕上げる というように、竹パネルが完成するまでには多くの工程があります。 ◼️天然素材の竹を、建築で使いやすい内装材へ 竹は、一本ごとに表情が異なることが大きな魅力です。 その一方で、反りや曲がりなど、天然素材ならではの扱いにくさもあります。 竹定商店では、それぞれの竹の状態を見ながら加工を行い、店舗内装やホテル、住宅などの建築空間で使いやすい竹材へと仕上げています。 完成すると見えなくなる加工工程にも手間をかけることで、竹ならではの自然な表情を残しながら、きれいに納まる製品づくりにつなげています。 ◼️竹パネル・平割竹の特注加工にも対応しています 竹定商店では、竹パネルや平割竹をはじめ、建築・インテリア向けの竹材を製作しています。 寸法や竹の種類、仕上げ、色味など、案件に合わせた特注の竹加工についてもご相談いただけます。 店舗、ホテル、住宅、商業施設などで竹を使用したい設計事務所様、デザイナー様、施工会社様は、お気軽にお問い合わせください。/井上 定治