竹定商店の工場で生まれる、竹の再利用アイデア

/井上 定治

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竹定商店では、製品として納める竹だけでなく、工場や作業場のさまざまな場所にも竹を活用しています。
竹は自然素材のため、加工の過程でどうしても割れが入ったり、サイズが合わなかったり、製品としては使えなくなるものが出てきます。
そうした竹をそのまま処分するのではなく、「何かに使えないか」と考え、工場内の道具や収納、ちょっとした設備として再利用しています。
◼️使えなくなった竹を、工場の道具として再利用
例えば、丸竹を使った工具ホルダー。
インパクトドライバーなどの電動工具を差し込めるように竹を加工し、作業しやすい収納として活用しています。
竹は筒状の形をしているため、工具を立てたり、差し込んだりする用途と相性が良く、少し手を加えるだけで実用的な道具になります。
また、自転車スタンドにも竹を使用しています。
丸竹の形状を活かしながら、木材と組み合わせることで、工場内で使える簡易的なスタンドとして再利用しています。
その他にも、竹の運搬や乾燥、作業時のちょっとした支えなど、工場の中では日常的に竹が使われています。
◼️竹を使い切るための工夫
竹定商店では、竹を建材や装飾材として加工するだけでなく、使えなくなった竹をどう活かすかも大切にしています。
もちろん、すべての竹を再利用できるわけではありません。
しかし、少し形を変えたり、用途を変えたりすることで、まだまだ使える竹も多くあります。
こうした日々の工夫は、単なる再利用にとどまりません。
「この形なら何かに使えるのではないか」
「この曲がりや割れを逆に活かせないか」
「この納まりなら、別の現場にも応用できるのではないか」
そのように考える習慣が、竹定商店のものづくりにつながっています。
◼️現場の納まりを考える力にもつながる
竹は一本一本、太さや曲がり、節の位置が異なります。
工業製品のように完全に同じ形ではないため、現場ごとに納まりを考える必要があります。
特に、これまでにないデザインや特殊なご依頼の場合、既製品のように決まった方法だけでは対応できないことがあります。
そのような時に大切になるのが、竹の特性を理解しながら、柔軟に考える力です。
工場の中で竹を使いながら、
「どう固定すれば安定するか」
「どこにビスを打てば割れにくいか」
「この形状ならどう支えればよいか」
といったことを日常的に考えていることが、実際の案件での納まり提案にも役立っているのではないかと感じています。
◼️竹を無駄にしないものづくり
竹定商店では、竹建材、竹パネル、竹ルーバー、竹垣など、さまざまな竹製品を製作しています。
その一方で、製品にならなかった竹にも目を向け、できる限り活用することを大切にしています。
竹を無駄にしないこと。
竹の形をよく見ること。
用途を決めつけず、別の使い方を考えること。
こうした小さな積み重ねが、竹という素材の可能性を広げ、今までにない空間づくりや特殊な納まりの提案につながっているのだと思います。
竹定商店では、これからも竹の特性を活かしながら、建築・店舗内装・空間演出における竹の新しい使い方を考えていきます。

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