白竹の団扇立てを製作しました|祇園のすだれ屋さんへ納品
/井上 定治京都・祇園のお土産屋さんへ納品するため、白竹の団扇立てを製作しました。
団扇立てとは、舞妓さんや芸妓さんの名前入り団扇を立てて飾るために、昔から用いられてきた竹製の道具です。
祇園の花街文化とも関わりの深いもので、京都らしい風情を感じさせる竹製品のひとつです。
今回は、白竹の丸竹を使用し、団扇を差し込むための口を一つひとつ加工しました。
竹の節の位置や太さを見ながら、バランスよく団扇を立てられるように製作しています。
白竹は、青竹を油抜き・天日干しすることで生まれる、明るく上品な色合いが特徴です。
自然素材ならではのやわらかな表情があり、和の空間や京都らしい店舗什器にもよく馴染みます。
製作は、竹の選定から加工、仕上げまで職人が手作業で行います。
団扇を差し込む部分は、見た目の美しさだけでなく、実際に使いやすい角度や深さにも注意しながら仕上げました。
竹定商店では、今回のような白竹の団扇立てをはじめ、店舗装飾・和小物什器・竹を使った特注製作にも対応しております。
京都らしい雰囲気づくりや、和の演出をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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白竹のひしぎを製作しました|竹の質感を活かした内装・装飾材
今回は、白竹のひしぎを製作しました。 ひしぎとは、竹を割り、内側から叩くことで平らに広げた竹材です。 竹本来の節や繊維の表情を残しながら、面材として使用できるのが特徴です。 表面には竹ならではの細かな繊維感が現れ、自然素材でありながら上品で繊細な印象に仕上がります。 今回製作した白竹のひしぎは、ベニア板などの下地に貼り付けず、竹そのものの状態で納品いたします。 竹本来の軽やかさや素材感をそのまま活かせる一方で、現場での施工には少し手間がかかります。 ◼️ひしぎは施工方法で使いやすさが変わります ひしぎ単体で施工する場合、竹の反りや厚みのばらつき、節部分の納まりなどを見ながら取り付ける必要があるため、施工にはある程度の技術が必要です。 一方で、あらかじめベニア板にひしぎを貼り付けてパネル化しておくことで、現場での施工性は大きく向上します。 パネルとして製作すれば、壁面や什器、建具、装飾パネルなどにも取り入れやすく、設計・施工の負担を抑えることができます。 竹定商店では、用途や施工条件に応じて、 ひしぎ単体での納品、 ベニア下地に貼り付けたひしぎパネル、 どちらにも対応しています。 ◼️白竹ならではの明るく上品な表情 白竹は、青竹を油抜き・乾燥させることで生まれる、明るく清潔感のある竹材です。 内装材として使用すると、空間に自然な温かみを与えながら、和に寄りすぎない上品な印象を演出できます。 特にひしぎ加工を施すことで、丸竹や半割竹とは異なる、面としての竹の美しさを表現できます。 節のリズム、繊維の細かな線、手仕事による自然な揺らぎが加わり、既製の工業製品にはない表情が生まれます。 ◼️竹の内装材・装飾材をご検討の方へ 白竹のひしぎは、店舗内装、ホテル、旅館、飲食店、什器、壁面装飾、建具など、さまざまな空間でご使用いただけます。 竹そのものの質感を活かしたい場合はひしぎ単体で、施工性を重視する場合はパネル化して納品するなど、案件に応じたご提案が可能です。 竹を使った内装材や装飾パネルをご検討の設計事務所様、デザイン会社様、施工会社様は、ぜひお気軽にご相談ください。/井上 定治 -
白竹半割パネルを特注製作|直径5cmの竹を使用した什器用壁材
今回は、白竹半割パネル(上品仕上げ)を特注で製作しました。 通常、白竹半割パネルには直径2〜3cm程度の竹を使用することが多いのですが、今回は直径約5cmの白竹を使用。一般的な半割パネルよりも竹一本一本の存在感があり、より重厚で印象的な仕上がりとなりました。 ◼️白竹半割パネルとは 白竹半割パネルとは、竹を縦に半分に割り、板状の下地に貼り付けて仕上げた竹パネルです。 丸竹の立体感を活かしながら、パネルとして納品できるため、現場での施工がしやすく、店舗・旅館・ホテル・飲食店などの内装材として多く採用されています。 竹の節が自然なリズムを生み、人工素材にはない柔らかな陰影を演出できるのが特徴です。 ◼️今回は直径5cmの白竹を使用した特注仕様 今回製作したパネルは、什器の壁材としてご採用いただきました。 通常よりも太い直径5cm前後の白竹を使用しているため、竹の丸みがしっかりと出ており、壁面に豊かな立体感を与えます。 細い竹を使用した半割パネルは繊細で上品な印象になりますが、太い竹を使用すると、より力強く、存在感のある意匠になります。 ◼️全幅にきっちり収めるための幅調整 今回は、納品時の全幅があらかじめ決まっていたため、竹をそのまま並べるだけでは寸法が合いません。 竹は自然素材のため、一本一本の太さや形状が異なります。そのため、今回は竹の幅を機械で削る際に微調整し、指定寸法にきっちり収まるように製作しました。 自然素材の表情を活かしながら、設計寸法に合わせて納めるには、竹の選定と加工精度が重要になります。 ◼️上品仕上げで美しい納まりに 今回の白竹半割パネルは、上品仕上げで製作しています。 上品仕上げとは、竹の節部分などを丁寧に加工し、下地が見えにくいように仕上げる方法です。通常の半割パネルよりも見た目がすっきりし、内装材としてより上質な印象になります。 店舗什器やカウンターまわり、壁面装飾など、近い距離で見られる場所にもおすすめの仕様です。 ◼️竹の立体感を活かした什器・内装に 白竹半割パネルは、和風空間だけでなく、現代的な店舗デザインやホテル、商業施設の内装にも相性の良い素材です。 特に今回のように太めの竹を使用すると、壁面そのものが空間のアクセントになり、什器に自然素材ならではの温かみと存在感を加えることができます。 竹定商店では、通常仕様の白竹半割パネルだけでなく、今回のような太さ・寸法・仕上げに合わせた特注製作にも対応しております。 竹を使った什器、壁材、店舗内装をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。/井上 定治 -
平割竹加工とは?竹建材の品質を支える基本工程について
京都の竹材店・竹定商店では、 竹ルーバーや竹パネル、竹垣材など、さまざまな竹建材を製作しています。 その中でも、最も基本となる加工のひとつが「平割加工」です。 ◼️ 平割加工とは 平割加工とは、竹を縦方向に割り、厚みを整えながら平らな形状へ加工する工程です。 一見するとシンプルな作業ですが、 実際には竹の状態や繊維の流れを見極めながら加工する必要があります。 竹は自然素材であり、 •肉厚の違い •節の位置 •繊維の流れ •曲がりやクセ が一本ごとに異なります。 そのため、機械加工だけでは均一な品質にならず、 職人の感覚や経験が重要になります。 ◼️厚みのわずかな違いが仕上がりを左右する 平割加工では、厚みを均一に整えることが非常に重要です。 厚みにばらつきがあると、 •施工時に竹が暴れる •仕上がりに凹凸が出る •ルーバーのラインが乱れる •パネル貼りの精度が落ちる といった問題につながります。 逆に、丁寧に加工された平割竹は、 •施工性が高い •美しいラインが出る •納まりが良い •空間全体の完成度が上がる といったメリットがあります。 ◼️竹ルーバー・竹パネルの土台となる加工 平割加工された竹材は、 •竹ルーバー •竹パネル •天井材 •壁面装飾 •建具 •インスタレーション など、さまざまな用途へ展開されます。 つまり平割加工は、 竹建材の品質を支える“土台”とも言える工程です。 基本の加工ほど丁寧に 竹加工は、特殊な加工だけが難しいわけではありません。 むしろ、こうした基本工程の積み重ねが、 最終的な空間の美しさを左右します。 竹定商店では、一本一本の竹と向き合いながら、 内装・建築向けの竹建材を製作しています。/井上 定治 -
平割竹の曲げ加工によるルーバー製作|施工性と意匠性を両立する竹建材
平割竹の曲げ加工によるルーバー材の製作を行っています。 今回ご紹介するのは、高知県の宿泊施設へ納品予定の、壁から天井へと連続する竹ルーバーです。 ◼️平割竹を活かした曲面ルーバー 平割竹は本来しなやかで柔軟性があり、ある程度の曲面であれば自然に追従します。 しかしそのまま施工すると、 •施工時に形状が安定しない •竹が暴れる(ねじれ・バラつき) •下地ピッチを細かくする必要がある といった課題が発生します。 そこで今回は、あらかじめ工場で曲げ加工を施した平割竹を製作しました。 ◼️曲げ加工のポイント|2枚合わせによる形状安定 今回の加工では、 平割竹を2枚貼り合わせ、ボンドで固定することでアール形状を保持しています。 •曲げた状態で接着 → 形状を記憶させる •完全固定ではないが、戻りを最小限に抑制(※若干は戻ります) •現場での調整負荷を大幅に軽減 この加工により、設計意図通りの曲線を安定して再現できます。 ◼️施工性の向上|桟ピッチを広げられるメリット 通常、平割竹を現場で曲げながら施工する場合、 👉 約400mmピッチで横桟を入れないと竹が暴れる という制約があります。 しかし曲げ加工済みの竹材を使用することで、 •下地ピッチを広く設定可能 •施工手間の削減 •コストバランスの改善 •仕上がりの均一化 といったメリットが生まれます。 特に今回のような壁〜天井へ連続するルーバー意匠では、 施工性の差がそのまま仕上がり品質に直結します。 ◼️宿泊施設・商業空間における竹ルーバーの魅力 竹ルーバーは、 •光の陰影を柔らかく演出 •空間にリズムと奥行きを付与 •自然素材ならではの上質感 を兼ね備えた建材です。 今回のように曲面を取り入れることで、 さらに空間全体に流れと一体感を生み出します。 ◼️設計者の方へ|こんな場面におすすめ •ホテル・旅館のエントランスや客室 •商業施設の天井・壁面デザイン •曲面を活かしたインスタレーション •和モダン空間のアクセント 「竹=直線」という固定概念を超えた表現が可能です。 ◼️まとめ|竹の「しなり」を制御する技術 平割竹は本来しなる素材ですが、 あえて曲げ加工を施し制御することで、設計自由度と施工性を両立できます。 竹定商店では、 •曲げ加工 •パネル化 •現場施工のアドバイス まで一貫して対応可能です。 竹建材の新しい使い方をご検討の際は、ぜひご相談ください。/井上 定治 -
胡麻竹の伐採に行ってきました|タケノコの季節の竹林管理と注意点
先日、胡麻竹(ごまだけ)の伐採のため竹林へ入りました。 春の竹林は、青々とした竹に囲まれる中、地面からはタケノコがすくすくと伸びてくる時期です。今回の現場でも、あちこちから元気なタケノコが顔を出していました。 伐採作業では、このタケノコを傷つけないよう細心の注意を払いながら進めていきます。竹林管理において、次世代の竹を守ることも非常に重要です。 ◼️胡麻竹の伐採タイミング|“早すぎても遅すぎてもダメ” 一般的に竹の伐採は秋〜冬が適期ですが、胡麻竹は例外です。 胡麻竹は、表面に胡麻模様が出たタイミングで伐採する必要があります。 ただし、このタイミングの見極めが非常に難しく、 •早すぎると胡麻模様が出ない •一部だけ模様が出ていない状態になる •遅すぎると割れが入る という特徴があります。 そのため当社では、竹林を定期的に観察し、 胡麻模様が出たらすぐに伐採するようにしています。 まさに「タイミングが命」の素材です。 ◼️今回の伐採について|やや遅めで割れも発生 今回伐採した胡麻竹は、比較的遅めに模様が出た個体が多く、 すでに割れが入っているものも多く見られました。 胡麻模様は自然現象のため、どうしてもコントロールが難しく、 •模様を優先すると割れリスクが上がる •割れを避けると模様が不十分になる というバランスの中で判断していく必要があります。 ◼️胡麻模様と竹の質の関係 ちなみに、竹の硬さによっても胡麻模様の出方は変わります。 •硬い竹ほど胡麻模様の出るタイミングが遅い •その分、細かく美しい胡麻模様になる つまり、時間をかけて育った竹ほど、上質な胡麻竹になる傾向があります。 ◼️まとめ|自然素材ならではの見極め 胡麻竹は、 •観察 •タイミング •経験 この3つによって品質が大きく左右される素材です。 竹定商店では、自社で竹林管理から伐採まで行い、 最適なタイミングで素材を見極めています。 胡麻竹を使った内装・建材のご相談も、お気軽にお問い合わせください。/井上 定治 -
青竹の筏を製作しました|料亭で使われる“おもてなし”の竹演出
京都市内の料亭様よりご依頼いただき、青竹を使用した筏(いかだ)を製作しました。 青々とした竹の表情をそのまま活かした、シンプルでありながら印象的な設えです。 ◼️青竹の筏とは|料理を引き立てる伝統的な演出 筏は、竹を並べて組み上げた伝統的な演出什器で、 主に料亭や和食店において、料理や器を引き立てるために使用されます。 今回のように青竹を使うことで、 •瑞々しさ •清涼感 •季節感 を強く感じさせることができ、空間全体の印象を格上げします。 ◼️青竹=最高のおもてなしと言われる理由 青竹は時間の経過とともに、鮮やかな緑から落ち着いた色へと変化していきます。 つまり、 「この瞬間のために用意した竹」 であることを意味します。 使い回しができない素材だからこそ、 その日、そのお客様のためだけに用意された特別な設えとなります。 この一度きりの美しさこそが、青竹が「最高のおもてなし」と言われる理由です。 ◼️職人による手仕事|一つひとつ丁寧に製作 青竹の筏は、単に竹を並べるだけではなく、 •竹の厚みや反りの調整 •ピッチの揃え方 •固定方法の工夫 など、細かな調整を行いながら製作しています。 今回も職人が一本一本確認しながら、 仕上がりの美しさと使いやすさの両立を意識して製作しました。 ◼️まとめ|青竹の筏は“その日限り”の贅沢な演出 青竹の筏は、見た目の美しさだけでなく、 「今この瞬間のための設え」というストーリーを持ったアイテムです。 料亭や和食店において、 お客様へのおもてなしの質を高める重要な要素となります。 青竹を使った演出や竹什器の製作については、 お気軽にご相談ください。/井上 定治 -
関西テレビ「よ〜いどん」に出演|竹定商店の職人とデザイナーが紹介されます
この度、関西テレビの人気番組「よ〜いどん」のコーナー 「一職入魂!情熱ワーカー」にて、 竹定商店が紹介されることになりました。 当社からは、 •職人:一柳順之 •デザイナー:オリバー・フランツ が出演いたします。 ◼️竹職人 × デザイナーのものづくり 今回の放送では、 竹を扱う職人の技術と、デザインの融合によるものづくりに焦点が当てられています。 竹定商店では、 •竹の伐採から加工まで一貫して行う体制 •空間デザインと連動した竹の提案 •伝統技術を活かした現代建築への応用 といった点を強みに、設計事務所・デザイン事務所向けに 竹素材の新たな可能性を提案しています。 ◼️放送の見どころ 今回の放送では、以下のような内容が紹介される予定です。 •竹職人のリアルな現場と技術 •デザイナーとの協働による空間づくり •竹という素材の魅力と可能性 •実際の施工や制作の裏側 普段なかなか見ることのできない、 竹の加工や施工の現場もご覧いただける内容となっています。 ◼️放送情報 •番組名:関西テレビ「よ〜いどん」 •コーナー:「一職入魂!情熱ワーカー」 •放送日:2026年4月17日(金) 竹という素材の奥深さや、 職人とデザイナーが生み出す空間の魅力を感じていただける内容となっております。 お時間がございましたら、ぜひご覧ください。/井上 定治 -
黒塗装竹の建仁寺垣を施工|東京都内寺院の外構事例
都市の中に映える「黒」の竹垣 東京都内の寺院にて、黒塗装竹を使用した建仁寺垣を施工しました。 周囲はコンクリート建築が立ち並ぶ都市環境の中で、 竹本来の素材感を活かしながらも、現代的で引き締まった印象を与える外構を目指した事例です。 ◼️黒塗装を選んだ理由|耐候性とデザイン性の両立 今回、お施主様より 「黒っぽい落ち着いた印象にしたい」 というご要望をいただきました。 そこで採用したのが、黒塗装仕上げの竹垣です。 一般的に竹を黒く仕上げる方法としては「染色」もありますが、 •染色 → 紫外線に弱く、屋外では退色しやすい •塗装 → 紫外線耐性が高く、色味を長期間維持できる という違いがあります。 今回のような屋外環境では、 耐光性・耐候性を考慮し、黒塗装を採用しました。 ◼️建仁寺垣 × ブラック仕上げの魅力 建仁寺垣は、縦の竹と横桟で構成されるシンプルな意匠ですが、 黒塗装にすることで以下のような特徴が際立ちます。 •直線的な構成が強調され、よりモダンな印象に •周囲のコンクリートや石材と調和しやすい •光の当たり方で陰影が生まれ、奥行き感が出る 従来の和風庭園だけでなく、 現代建築との相性が非常に良い竹垣となります。 ◼️施工のポイント|都市型外構への対応 今回の施工では、以下の点に配慮しています。 •長尺の連続施工によるラインの美しさの確保 •都市部特有の限られたスペースでの施工対応 •下地・骨組みを含めた耐久性の確保 •視線制御と意匠性のバランス 特に黒塗装の場合、 ムラや傷が目立ちやすいため、施工精度が重要になります。 ◼️黒塗装竹垣はこんな用途におすすめ •寺院・神社などの外構 •ホテル・旅館のアプローチ •高級住宅の外構デザイン •商業施設のファサード演出 「和」だけでなく、 和モダン・ラグジュアリーな空間づくりにも適しています。 ◼️まとめ|竹垣の新しい選択肢としての「黒」 今回の事例は、 伝統的な建仁寺垣に“黒”という要素を加えることで、 現代の都市環境に適応させた施工例です。 竹は自然素材でありながら、 仕上げ次第で印象を大きく変えることができます。 竹定商店では、 用途・環境・デザインに応じて最適な仕上げをご提案しております。/井上 定治