平割竹の曲げ加工によるルーバー製作|施工性と意匠性を両立する竹建材

/井上 定治

DSCF7772 Edit DSCF7747 Edit

平割竹の曲げ加工によるルーバー材の製作を行っています。
今回ご紹介するのは、高知県の宿泊施設へ納品予定の、壁から天井へと連続する竹ルーバーです。
◼️平割竹を活かした曲面ルーバー
平割竹は本来しなやかで柔軟性があり、ある程度の曲面であれば自然に追従します。
しかしそのまま施工すると、
•施工時に形状が安定しない
•竹が暴れる(ねじれ・バラつき)
•下地ピッチを細かくする必要がある
といった課題が発生します。
そこで今回は、あらかじめ工場で曲げ加工を施した平割竹を製作しました。
◼️曲げ加工のポイント|2枚合わせによる形状安定
今回の加工では、
平割竹を2枚貼り合わせ、ボンドで固定することでアール形状を保持しています。
•曲げた状態で接着 → 形状を記憶させる
•完全固定ではないが、戻りを最小限に抑制(※若干は戻ります)
•現場での調整負荷を大幅に軽減
この加工により、設計意図通りの曲線を安定して再現できます。
◼️施工性の向上|桟ピッチを広げられるメリット
通常、平割竹を現場で曲げながら施工する場合、
👉 約400mmピッチで横桟を入れないと竹が暴れる
という制約があります。
しかし曲げ加工済みの竹材を使用することで、
•下地ピッチを広く設定可能
•施工手間の削減
•コストバランスの改善
•仕上がりの均一化
といったメリットが生まれます。
特に今回のような壁〜天井へ連続するルーバー意匠では、
施工性の差がそのまま仕上がり品質に直結します。
◼️宿泊施設・商業空間における竹ルーバーの魅力
竹ルーバーは、
•光の陰影を柔らかく演出
•空間にリズムと奥行きを付与
•自然素材ならではの上質感
を兼ね備えた建材です。
今回のように曲面を取り入れることで、
さらに空間全体に流れと一体感を生み出します。
◼️設計者の方へ|こんな場面におすすめ
•ホテル・旅館のエントランスや客室
•商業施設の天井・壁面デザイン
•曲面を活かしたインスタレーション
•和モダン空間のアクセント
「竹=直線」という固定概念を超えた表現が可能です。
◼️まとめ|竹の「しなり」を制御する技術
平割竹は本来しなる素材ですが、
あえて曲げ加工を施し制御することで、設計自由度と施工性を両立できます。
竹定商店では、
•曲げ加工
•パネル化
•現場施工のアドバイス
まで一貫して対応可能です。
竹建材の新しい使い方をご検討の際は、ぜひご相談ください。

その他のブログ