時代劇用の竹水筒を製作|リアルな質感を追求した枯竹仕上げ
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この度、時代劇で使用される竹の水筒(竹筒水筒)を製作いたしました。
映像作品において重要なのは、単なる竹製品ではなく、
時代背景に馴染むリアルな質感と経年感です。
竹定商店では、演出意図に合わせて素材選定から仕上げまで行っています。
■ あえて「枯れた竹」を使用する理由
今回の竹水筒では、青竹ではなく、あえて枯れた竹(古色感のある竹)を使用しました。
新品の竹は美しく整っていますが、
時代劇の世界観には使い込まれた風合いが求められます。
枯竹特有の
•落ち着いた色味
•表面の自然なムラ
•ややくすんだ質感
•経年変化を感じさせる節の表情
これらが、画面に映ったときの説得力を生み出します。
■ 映像小道具としての竹製品
竹の水筒は、武士や旅人の携帯道具として登場することが多い小道具です。
・吊り下げ紐の取り付け位置
・差し込み口の角度
・節の見せ方
・削りの荒さ
細部の仕上げが、映像のリアリティを左右します。
竹定商店では、建築用竹材だけでなく、
時代劇・映画・舞台美術向けの竹小道具製作にも対応しています。
■ 竹材のプロが作る「本物の風合い」
量産品では再現できない自然素材の表情。
竹林から素材を選び、
加工し、
あえて“整えすぎない”。
これが本物の質感を生み出します。
■ 映像・舞台美術関係者様へ
•時代劇用竹小道具の製作
•経年感を出した竹素材の加工
•古色仕上げの竹建具・竹装飾
など、ご相談ください。
竹の専門店だからこそできる、
“リアルな竹”をご提供いたします。
その他のブログ
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関西テレビ「よ〜いどん」に出演|竹定商店の職人とデザイナーが紹介されます
この度、関西テレビの人気番組「よ〜いどん」のコーナー 「一職入魂!情熱ワーカー」にて、 竹定商店が紹介されることになりました。 当社からは、 •職人:一柳順之 •デザイナー:オリバー・フランツ が出演いたします。 ◼️竹職人 × デザイナーのものづくり 今回の放送では、 竹を扱う職人の技術と、デザインの融合によるものづくりに焦点が当てられています。 竹定商店では、 •竹の伐採から加工まで一貫して行う体制 •空間デザインと連動した竹の提案 •伝統技術を活かした現代建築への応用 といった点を強みに、設計事務所・デザイン事務所向けに 竹素材の新たな可能性を提案しています。 ◼️放送の見どころ 今回の放送では、以下のような内容が紹介される予定です。 •竹職人のリアルな現場と技術 •デザイナーとの協働による空間づくり •竹という素材の魅力と可能性 •実際の施工や制作の裏側 普段なかなか見ることのできない、 竹の加工や施工の現場もご覧いただける内容となっています。 ◼️放送情報 •番組名:関西テレビ「よ〜いどん」 •コーナー:「一職入魂!情熱ワーカー」 •放送日:2026年4月17日(金) 竹という素材の奥深さや、 職人とデザイナーが生み出す空間の魅力を感じていただける内容となっております。 お時間がございましたら、ぜひご覧ください。/井上 定治 -
黒塗装竹の建仁寺垣を施工|東京都内寺院の外構事例
都市の中に映える「黒」の竹垣 東京都内の寺院にて、黒塗装竹を使用した建仁寺垣を施工しました。 周囲はコンクリート建築が立ち並ぶ都市環境の中で、 竹本来の素材感を活かしながらも、現代的で引き締まった印象を与える外構を目指した事例です。 ◼️黒塗装を選んだ理由|耐候性とデザイン性の両立 今回、お施主様より 「黒っぽい落ち着いた印象にしたい」 というご要望をいただきました。 そこで採用したのが、黒塗装仕上げの竹垣です。 一般的に竹を黒く仕上げる方法としては「染色」もありますが、 •染色 → 紫外線に弱く、屋外では退色しやすい •塗装 → 紫外線耐性が高く、色味を長期間維持できる という違いがあります。 今回のような屋外環境では、 耐光性・耐候性を考慮し、黒塗装を採用しました。 ◼️建仁寺垣 × ブラック仕上げの魅力 建仁寺垣は、縦の竹と横桟で構成されるシンプルな意匠ですが、 黒塗装にすることで以下のような特徴が際立ちます。 •直線的な構成が強調され、よりモダンな印象に •周囲のコンクリートや石材と調和しやすい •光の当たり方で陰影が生まれ、奥行き感が出る 従来の和風庭園だけでなく、 現代建築との相性が非常に良い竹垣となります。 ◼️施工のポイント|都市型外構への対応 今回の施工では、以下の点に配慮しています。 •長尺の連続施工によるラインの美しさの確保 •都市部特有の限られたスペースでの施工対応 •下地・骨組みを含めた耐久性の確保 •視線制御と意匠性のバランス 特に黒塗装の場合、 ムラや傷が目立ちやすいため、施工精度が重要になります。 ◼️黒塗装竹垣はこんな用途におすすめ •寺院・神社などの外構 •ホテル・旅館のアプローチ •高級住宅の外構デザイン •商業施設のファサード演出 「和」だけでなく、 和モダン・ラグジュアリーな空間づくりにも適しています。 ◼️まとめ|竹垣の新しい選択肢としての「黒」 今回の事例は、 伝統的な建仁寺垣に“黒”という要素を加えることで、 現代の都市環境に適応させた施工例です。 竹は自然素材でありながら、 仕上げ次第で印象を大きく変えることができます。 竹定商店では、 用途・環境・デザインに応じて最適な仕上げをご提案しております。/井上 定治 -
竹林で胡麻竹を回収|京銘竹の魅力と用途について
今回は、竹林にて胡麻竹(ごまだけ)の回収を行いました。 写真は実際の竹林での作業風景です。 ◼️胡麻竹とは? 胡麻竹とは、竹が立っている状態のうちに、枝や先端を事前に切り落とし、人工的に枯らした竹のことを指します。 この工程により、竹の表面には胡麻粒のような独特の斑点模様が現れます。 この意匠性の高さから、胡麻竹は京銘竹の一つとして古くから重宝されてきました。 ◼️胡麻竹の特徴|自然が生み出す唯一無二の表情 一見すると「枯れた竹」のように見えますが、実際にはそこに美しさがあります。 •自然な経年変化によるランダムな斑点模様 •一本ごとに異なる個体差(唯一性) •火で炙ることで現れる深みのある飴色の発色 特に炙り仕上げを施すことで、表情が一層引き締まり、 空間に高級感と奥行きを与える素材へと変化します。 ◼️胡麻竹の用途|内装から外構まで幅広く対応 胡麻竹はその意匠性と耐久性から、さまざまな用途で採用されています。 •ホテルや飲食店の内装材(壁面・天井・什器) •和モダン空間のアクセント材 •犬矢来や建仁寺垣 特に近年では、自然素材×現代デザインの文脈で、 設計事務所やデザイナーからの採用が増えています。 ◼️竹林から素材へ|竹定商店の取り組み 竹定商店では、自社で竹林を管理し、 伐採・選別・加工まで一貫して行う体制を整えています。 胡麻竹のように、素材の段階で品質が決まる竹は、 竹林での管理・加工タイミングが非常に重要です。 今回のように現地で一本一本確認しながら回収することで、 空間に適した最適な竹材をご提案しています。 ◼️まとめ|胡麻竹は“素材そのものがデザイン” 胡麻竹は、人工的に作り出しながらも、 最終的な表情は自然に委ねられる素材です。 そのため、同じものが二つと存在しないという価値を持ち、 空間に唯一無二の存在感を与えます。 内装・外構問わず、素材で差別化したいプロジェクトにおいて、 非常に有効な選択肢の一つです。/井上 定治 -
青竹の枝折戸を制作しました|手仕事で仕上げる竹の扉
今回は、青竹を使用した枝折戸(しおりど)を制作しました。 枝折戸は竹垣とは異なり、庭や露地の出入口に設ける「竹の扉」として使われる伝統的な建具です。 ◼️枝折戸とは|竹でつくる軽やかな扉 枝折戸は、主に和風庭園や茶庭で使われるシンプルな扉で、 •軽量で扱いやすい •視線をやわらかく遮る •空間に抜け感を生む といった特徴があります。 門扉のような重厚さではなく、「仕切りながらも開かれた印象」をつくる建具です。 ◼️制作のポイント|菱形編みと手結びの美しさ 枝折戸は、細く割った青竹を斜めに編み込んだ菱形模様が特徴です。 ■ ディテール •交点はすべて黒シュロ縄で手結び •均一なピッチで整えることで、端正な表情に •竹の幅・厚みを揃え、精度の高い仕上がりに 一つひとつの結束を手作業で行うことで、 既製品にはない緊張感のある美しい面に仕上がります。 ◼️青竹ならではの魅力|時間とともに変化する素材 青竹を使うことで、設置直後は鮮やかな緑が空間のアクセントになります。 その後、 •徐々に色が抜けて落ち着いた飴色へ変化 •周囲の景観に自然に馴染む •経年変化を楽しめる素材 として、長く使うほど味わいが深まります。 ◼️枝折戸の用途|外構・庭・店舗に最適 枝折戸は以下のような場面で活用されています。 •茶庭・露地の入口 •和風住宅の外構 •飲食店・旅館のアプローチ •空間のゆるやかな仕切り 竹ならではの軽やかさが、空間に奥行きと品の良さを与えます。 ◼️まとめ|竹の扉は細部の精度が仕上がりを左右します 枝折戸はシンプルな構造ですが、 •編みの精度 •結束の強さ •全体のバランス によって印象が大きく変わる、非常に繊細な建具です。 竹定商店では、用途や設置環境に合わせた特注の枝折戸制作にも対応しております。 和の外構や竹を使った空間づくりをご検討の際は、ぜひご相談ください。/井上 定治 -
竹枝穂垣の製作|節を揃えるための丁寧な選別工程
今回は、竹枝穂垣(たけえだほがき)の製作工程についてご紹介します。 竹垣の中でも、自然素材の表情を最大限に活かした意匠である枝穂垣は、繊細でありながらも力強い存在感を持つ伝統的な竹垣です。 ◼️枝の表情が決め手となる竹垣 枝穂垣の魅力は、竹の枝(穂)が生み出す自然なラインと密度感にあります。 今回の製作では、単に自然な風合いを活かすだけでなく、 •枝が流れるように見える「しぐれ」 •枝の節を揃える「節揃え」 という仕様で製作を行いました。 この「しぐれ」と「節揃え」によって、竹垣全体にリズムと統一感が生まれ、より洗練された印象へと仕上がります。 ◼️1本1本の選別が品質を左右する 枝穂垣に使用する枝は、一見似ているようでいて、実際には一本ごとに大きく異なります。 •節の位置 •枝の太さや長さ •曲がり具合 これらを見極めながら、条件に合う枝だけを選び抜いていきます。 特に今回のように「節揃え」の仕様では、節の位置を基準に選別する必要があるため、通常以上に時間と手間がかかります。 数ある枝の中から最適なものを選び、全体として均一に見えるように構成していく工程は、まさに職人の目と経験が問われる重要な作業です。 ◼️精度の高い下準備が仕上がりを決める 枝穂垣は一見ラフで自然な印象を与えますが、実際には非常に緻密に構成されています。 節が揃っているかどうかで、仕上がりの美しさは大きく変わります。 そのため、 下準備の精度=完成度 と言っても過言ではありません。 今回も時間をかけて丁寧に材料を選定し、全体のラインが美しく揃うよう調整しています。 ◼️仕上げは現場で取り付け 製作した枝穂垣は、最終的に現場で取り付け・仕上げを行います。 現場の寸法や納まりに合わせて微調整することで、空間に自然に馴染む仕上がりになります。 既製品では実現できない、一点物ならではの表情と空間演出ができるのも、竹垣の大きな魅力です。 ◼️まとめ|枝穂垣は「選別」が命 枝穂垣はシンプルに見えて、実は非常に繊細なバランスの上に成り立っています。 品質を左右するポイントは以下の通りです。 •節の揃い •枝の流れ(しぐれ) •全体のバランス •現場での最終調整 竹定商店では、こうした細部にまでこだわり、設計意図に応じた竹垣製作を行っています。 京都らしい空間づくりや和風外構、店舗デザインなど、オーダーメイドの竹垣をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。/井上 定治 -
黒竹の曲がり矯正 ― 美しい竹パネルをつくるための重要な工程
竹は真っ直ぐな素材に見えますが、実際には一本一本わずかに曲がりがあります。 特に内装材として使用する場合、このわずかな曲がりが仕上がりの美しさに大きく影響します。 竹定商店では、黒竹を使用した竹パネルや竹内装材を製作する前に、必ず曲がり矯正の工程を行っています。 黒竹は仕入れの段階である程度矯正されていますが、それでも細かな曲がりが残っていることがあるため、当社で再度一本ずつ確認しながら矯正します。 ◼️火を使って竹の曲がりを矯正する 竹は加熱すると柔らかくなる性質があります。 その性質を利用して、火で温めながら曲がりを少しずつ修正していきます。 竹の状態を確認しながら、力の加減や温度を調整し、一本ずつ丁寧に矯正していきます。 この作業は機械では難しく、職人の経験が重要になります。 ◼️竹パネルの仕上がりを左右する下準備 この後、矯正した黒竹は、縦に半分に割る「半割加工」を行い、竹パネルなどの内装材として使用します。 もしこの段階で竹が曲がったままだと、 •パネルに貼った際に隙間ができる •竹のラインが揃わない •施工後の見た目が乱れる といった問題が生じる可能性があります。 そのため竹定商店では、加工前の下準備として曲がり矯正を重要な工程の一つとして位置づけています。 ◼️見えない工程が美しい竹内装をつくる 竹を使った内装や建材は、完成するとシンプルに見えます。 しかしその裏側では、このような細かな手仕事の積み重ねがあります。 一本一本の竹の状態を確認し、丁寧に矯正していくことで、 美しい竹パネルや竹内装材の仕上がりにつながります。 竹定商店では、素材の個性を活かしながら、職人の技術で品質の高い竹製品を製作しています。/井上 定治 -
数寄屋建築の内装に本煤竹を採用いただきました
数寄屋建築の内装材として、本煤竹(ほんすすだけ)をご採用いただきました。 本煤竹とは、囲炉裏の煙によって100年以上かけて自然に燻され、深い煤色へと変化した竹のことを指します。 長い年月の中で生まれる独特の色艶は、人工的に再現することができないため、非常に希少価値の高い高級竹材として知られています。 自然の作用によって色づいた竹のため、 一本一本すべて色味や表情が異なり、同じものは二つとして存在しません。 その独特の風合いが、数寄屋建築や和の空間に深みと品格を与えてくれます。 竹定商店では、古民家の解体時などに出てきた貴重な煤竹を買い取り、素材として再生しています。 その後、丁寧に洗浄し、さらに火で炙る工程を行いながら、竹の曲がりを矯正し、内装材として使用できる状態に仕上げます。 こうして再生された本煤竹は、 茶室や数寄屋建築、和風内装などに使用される特別な竹材として、多くの設計者の方に採用いただいています。 竹定商店では、数寄屋建築や和の空間に適した竹材を多数取り扱っています。 本煤竹・晒竹・黒竹など、用途に合わせた竹材のご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。/井上 定治 -
祇園の飲食店に青竹の犬矢来を納品|ガスメーター点検用の扉付き特注仕様
京都・祇園エリアの飲食店様へ、青竹の犬矢来(いぬやらい)を製作・納品させていただきました。 祇園の町並みに調和する外観づくりとして、天然の青竹を使用。 鮮やかな緑が印象的な、京都らしいファサードに仕上がりました。 ◼️祇園の景観に合わせた青竹の犬矢来 犬矢来は、町家の外壁を守るために設けられた伝統的な竹の意匠。 現在では、祇園の飲食店・料亭・町家改装店舗の外構デザインとして広く採用されています。 青竹ならではの瑞々しい色味は、施工直後が最も美しく、 その後は時間の経過とともに落ち着いた飴色へと変化します。 天然素材だからこそ味わえる、経年変化も魅力のひとつです。 ◼️ガスメーター確認用の扉を設置(実用性と意匠性の両立) 今回の案件では、内部にガスメーター等の設備機器があったため、 一部に点検・確認ができる開閉式の扉を設けました。 外観を損なわないよう、 •竹の流れを揃える •曲面のラインを崩さない •金物を極力目立たせない といった点に配慮し、意匠と実用性を両立させています。 飲食店の外構では、設備点検のしやすさも重要なポイントです。 ◼️替折釘(かえおれくぎ)を使用した本格仕様 固定には、伝統的な替折釘(かえおれくぎ)を使用。 替折釘は、見た目の美しさだけでなく、 竹の収縮や経年変化にも対応しやすい固定方法です。 細部の納まりこそが、完成度を大きく左右します。 ◼️現場での最終仕上げ対応 今回の現場では、柱に一部出っ張りがあったため、 最終の仕上げ加工は現場にて微調整を行いました。 犬矢来は曲面構造のため、 下地や柱の状況によっては、現場対応が必要になるケースもあります。 竹定商店では、採寸から製作、現場での最終仕上げまで一貫対応。 祇園のように景観条件が厳しいエリアでも、柔軟に対応いたします。 ◼️祇園・京都で犬矢来の製作をご検討の方へ •祇園エリアでの飲食店開業 •町家改装に伴う外構リニューアル •京都らしいファサードデザインを検討中 •ガスメーター等を隠しつつ点検可能な仕様にしたい このようなご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。 青竹の犬矢来は、 京都の伝統と現代の機能性を融合させた外構デザインです。 祇園の街並みに調和する、本物の竹意匠をご提案いたします。/井上 定治