竹を洗う職人の手仕事|竹の表面を傷つけない、絶妙な力加減

/井上 定治

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京都の竹定商店の工房で行っている、竹を洗う作業。水を使い、一本ずつ手で擦りながら、表面の汚れを落としていきます。
一見すると単純な作業に見えるかもしれません。しかし、竹をきれいに洗うには、見た目以上に繊細な力加減が求められます。

◼️強く擦ると傷がつき、弱すぎると汚れが残る
竹の汚れを落とそうと強く擦りすぎると、表面に傷がついてしまいます。
一方、傷をつけないように力を弱めすぎると、汚れが十分に落ちません。
大切なのは、竹の表面を守りながら、汚れを落とせる力加減を見極めること。
天然素材である竹は、一本ごとに太さや節の形、表面の状態が異なります。
同じ力で一律に擦るのではなく、目の前の竹の状態を確かめながら洗っていきます。

◼️竹の表情を残すために、一本ずつ丁寧に
写真に写っているのは、水に濡れた竹を支えながら、表面を擦っているところです。
竹の丸みに沿って手を動かし、汚れの落ち具合を確かめます。
どこまで擦ればきれいになるか。どれくらい力をかけると傷がつくか。
その境目を見極めるには、日々竹に触れる中で培った経験と感覚が欠かせません。
「洗う」という身近な作業にも、竹という素材ならではの難しさがあります。

◼️竹材の美しさを支える、工房の仕事
竹の魅力は、自然な色合いや節の表情、一本ごとに異なる風合いにあります。
その持ち味を生かすためには、加工だけでなく、素材を整える工程にも気を配ることが大切です。
完成した製品からは見えにくい、竹を洗うひと手間。こうした作業の積み重ねが、竹材の仕上がりを支えています。

竹定商店では、京都の工房で竹と向き合いながら、建築・内装に用いる竹材や竹製品を製作しています。
これからも、製品の背景にある日々の手仕事をお伝えしていきます。

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