酒樽のタガに使われる「輪竹」づくりのシーズンが始まりました

/井上 定治

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今年も、酒樽のタガに使われる「輪竹(わだけ)」づくりのシーズンに入ってきました。
竹定商店の工場では、長い竹が一面に並び、職人が一本ずつ状態を確認しながら加工を進めています。
酒樽の外側を締めている輪状の部材が「タガ(箍)」です。その材料となる竹を、酒樽に使用できるよう細長く加工したものを輪竹と呼びます。

◼️酒樽を支える竹製のタガ
日本酒の酒樽には、昔から竹製のタガが使われてきました。
竹は繊維が縦方向に通っているため、細長く割ってもしなやかさと粘り強さがあります。
酒樽の丸みに沿って曲げることができ、樽の周囲をしっかりと締められることから、タガの材料として適しています。
普段は酒樽の主役として注目されることは少ない輪竹ですが、酒樽の形を保つうえで欠かせない材料のひとつです。

◼️輪竹づくりの現場
輪竹づくりでは、竹をただ細く割ればよいというわけではありません。
使用する竹の状態を見極めながら、必要な長さや太さに加工し、酒樽のタガとして扱いやすいよう一本ずつ整えていきます。
竹は天然素材のため、太さや肉厚、節の位置、曲がり方などが一本ごとに異なります。
その違いを見ながら加工方法を微調整することが、輪竹づくりの大切なポイントです。
厚すぎると酒樽の形に沿って曲げにくくなり、反対に薄すぎると十分な強度が得られません。
長い竹の先まで状態を確認しながら、適切な幅と厚みに仕上げていきます。
工場いっぱいに長い竹が並ぶ光景は、この時期ならではのものです。

◼️酒樽づくりを支える竹材
酒樽や鏡開きに使われる菰樽など、日本酒にまつわる文化の中には、竹を使った材料や道具が今も数多く残っています。
竹製のタガも、そのひとつです。
酒樽をつくる職人の技術だけでなく、その材料となる輪竹を加工する職人の仕事が受け継がれることで、伝統的な酒樽づくりも支えられています。
完成した酒樽を見るだけでは分かりにくい部分ですが、一本の輪竹ができるまでには、竹の選別と加工、そして天然素材を扱う経験が必要です。
今年も一本ずつ丁寧に加工します
酒樽づくりが本格化する時期に向けて、竹定商店でも輪竹の加工が続きます。
天然の竹と向き合いながら、酒樽のタガとして使いやすい輪竹になるよう、今年も一本ずつ丁寧に仕上げていきます。
酒樽用の輪竹をはじめ、用途に応じた竹材の加工についても承っております。輪竹や竹材に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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