TABITABI 聚楽3

京都市内のゲストハウス「聚楽3」にて、竹定商店オリジナルの竹インスタレーション《撓(しなり)》を採用いただいた事例。今回のプロジェクトでは、酒樽のタガとして使用される竹材「輪竹」約300本(長さ約7.5m)を使用し、1階から2階へと連続的につながる立体的な竹のアート空間を創出しました。

《撓(しなり)》は、設置場所の梁や柱といった建物の構造そのものを活かし、空間に合わせて一からデザインを組み上げる完全オーダーメイドのインスタレーションです。

今回は吹き抜けを貫くように竹を束ねることで、上下階をつなぐ象徴的なアートピースとして空間全体に有機的なリズムをもたらしています。根本部分は伝統的な竹の調理器具「ササラ」をイメージし、竹を銅線で均等ピッチに巻き上げる意匠を採用。

中心から放射状に広がる美しいラインが、竹本来のしなりと反発力を最大限に引き出し、上階へ向かって大きく広がる伸びやかな造形を生み出しています。輪竹のしなやかさと軽やかな表情が、京都のゲストハウスにふさわしい自然素材の魅力を引き立て、宿泊される方に新たな“竹の体験”を提供する空間に仕上がりました。

場所:京都市内
素材:青竹
技術:平割加工
設計:奥村賢人建築設計事務所
運営:株式会社拓宅
竹デザイン:Oliver Franz
写真:Franz Oliver

その他のギャラリー

フィルター