竹枝穂垣の製作|節を揃えるための丁寧な選別工程

/井上 定治
DSCF7677 Edit DSCF7737 Edit
今回は、竹枝穂垣(たけえだほがき)の製作工程についてご紹介します。
竹垣の中でも、自然素材の表情を最大限に活かした意匠である枝穂垣は、繊細でありながらも力強い存在感を持つ伝統的な竹垣です。
◼️枝の表情が決め手となる竹垣
枝穂垣の魅力は、竹の枝(穂)が生み出す自然なラインと密度感にあります。
今回の製作では、単に自然な風合いを活かすだけでなく、
•枝が流れるように見える「しぐれ」
•枝の節を揃える「節揃え」
という仕様で製作を行いました。
この「しぐれ」と「節揃え」によって、竹垣全体にリズムと統一感が生まれ、より洗練された印象へと仕上がります。
◼️1本1本の選別が品質を左右する
枝穂垣に使用する枝は、一見似ているようでいて、実際には一本ごとに大きく異なります。
•節の位置
•枝の太さや長さ
•曲がり具合
これらを見極めながら、条件に合う枝だけを選び抜いていきます。
特に今回のように「節揃え」の仕様では、節の位置を基準に選別する必要があるため、通常以上に時間と手間がかかります。
数ある枝の中から最適なものを選び、全体として均一に見えるように構成していく工程は、まさに職人の目と経験が問われる重要な作業です。
◼️精度の高い下準備が仕上がりを決める
枝穂垣は一見ラフで自然な印象を与えますが、実際には非常に緻密に構成されています。
節が揃っているかどうかで、仕上がりの美しさは大きく変わります。
そのため、
下準備の精度=完成度 と言っても過言ではありません。
今回も時間をかけて丁寧に材料を選定し、全体のラインが美しく揃うよう調整しています。
◼️仕上げは現場で取り付け
製作した枝穂垣は、最終的に現場で取り付け・仕上げを行います。
現場の寸法や納まりに合わせて微調整することで、空間に自然に馴染む仕上がりになります。
既製品では実現できない、一点物ならではの表情と空間演出ができるのも、竹垣の大きな魅力です。
◼️まとめ|枝穂垣は「選別」が命
枝穂垣はシンプルに見えて、実は非常に繊細なバランスの上に成り立っています。
品質を左右するポイントは以下の通りです。
•節の揃い
•枝の流れ(しぐれ)
•全体のバランス
•現場での最終調整
竹定商店では、こうした細部にまでこだわり、設計意図に応じた竹垣製作を行っています。
京都らしい空間づくりや和風外構、店舗デザインなど、オーダーメイドの竹垣をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

その他のブログ