割竹の幅を均一に仕上げる ― 竹パネルづくりを支える巾引き加工の技術

/井上 定治

竹定商店では、竹材を扱ううえで欠かせない工程のひとつに割竹の幅調整(巾引き加工)があります。
割竹は、竹を平行に割ったあと、まず鉋で表面を整えます。しかし、この段階ではまだ「幅の精度」が完成していません。

■ 巾引き加工とは?
巾引き加工とは、割竹の幅をミリ単位で正確に揃えるための仕上げ工程です。
竹パネルや竹の内装材を製作する際、複数の割竹を並べて組み上げますが、このとき幅の誤差は品質に直結します。
•ほんの少し細い
•ほんの少し太い
•わずかな反りがある
このような小さなズレが積み重なると、パネル全体の寸法が大きく狂ってしまいます。
■ 安定した品質のために欠かせない工程
竹は一本一本表情が異なる天然素材です。そのため、幅を均一に調整する技術は長年の経験を積んだ職人だからこそ成せる作業です。
竹定商店では、竹の癖を見極めながら丁寧に巾引きを行い、精度の高い竹パネルや内装材を安定供給できるよう仕上げています。
■ 動画で加工の様子を公開
今回のブログでは、実際に割竹の幅を整える巾引き加工の動画も公開しています。
竹がどのようにして均一な仕上がりへと整えられていくのか、ぜひご覧ください。
竹材の加工工程を知っていただくことで、竹という素材の奥深さや、職人の技術力がより伝わるかと思います。

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