京都市内ホテルに、胡麻竹を使った当社オリジナル竹パネルをご採用いただきました

/井上 定治

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京都市内のホテルにて、当社オリジナルの胡麻竹パネルを採用していただきました。
今回製作したパネルは、胡麻竹の平割を両面削って板状に成形し、一定の角度で貼り合わせた立体的なデザインが特徴です。
竹の自然な風合いを活かしながら、上品な陰影が生まれるように設計された、当社独自の内装材です。
■ 竹の“身”を見せる、珍しい仕上げ
この竹パネルは、通常の竹製品とは大きく異なる表情を持っています。
理由は、両面を削り取っているため、竹の表皮を一切残していない点。
一般的に目にする竹材は、節や光沢のある外皮が中心ですが、このパネルでは
普段は目にすることのない「竹の身(み)」の部分をあえて前面に出しています。
竹の身には、まっすぐに伸びる繊細な繊維がぎゅっと詰まっており、光の角度によって柔らかく輝きます。
表皮とはまったく異なる、淡く滑らかな質感が生まれるため、内装材として非常に美しい存在感を放ちます。
■ 胡麻竹ならではの自然な色味
同じ製法で白竹を加工した場合、身は淡いクリーム色に近い色味になります。
一方、今回使用した胡麻竹の繊維は、わずかに茶色味を帯びているため、落ち着いたトーンの上質な表情に仕上がります。
照明が当たると、細かな繊維が立体的な陰影をつくり、空間全体の雰囲気を柔らかく、かつ高級感ある印象に仕上げてくれます。

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