ブログ一覧
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酒樽づくりを支える「輪竹(わだけ)」製造の最盛期を迎えています
竹定商店では現在、酒樽のタガ(輪竹 わだけ)の製造が最盛期を迎えています。 輪竹は、酒樽の胴部分をしっかりと締め、樽の形状を保ち、密閉性を高める重要な部材です。 見た目の美しさはもちろん、強度と柔軟性を兼ね備えた竹の特性が求められるため、一本一本を職人が丁寧に選別・加工しています。 年間では約10,000本もの竹を使用し、主に京都と秋田の製樽業者様へ納品しています。 節の位置や厚み、曲がり具合に至るまで細かく選定し、酒樽づくりに最も適した品質に仕上げています。 日本の伝統酒文化を支える酒樽。その裏側には、竹職人の繊細な手仕事と、自然素材である竹のしなやかな力が息づいています。 ちなみに、「タガが外れる」ということわざの“タガ”とは、この輪竹のこと。 竹が緩めば樽が崩れるように、気の緩みを戒める言葉として今も使われています。/井上 定治 -
京都市内の店舗に黒塗装された犬矢来を納品しました
京都市内の店舗に 黒塗装を施した竹製の犬矢来を納品いたしました。 犬矢来は、町家や和風建築の外構デザインに欠かせない伝統的な竹垣の一種で、建物の外観を美しく保ちながら、泥はね防止や防護の役割を果たします。 今回は、街並みに調和するデザイン を求めるクライアントのご要望に応じ、竹を黒色に塗装。 塗装によって意匠性が高まるだけでなく、耐久性も向上し、長期間にわたり美しい状態を維持できます。 近年は、伝統的な犬矢来を現代的にアレンジして店舗や住宅に採用されるケースが増えており、外構やファサードのアクセントとしても注目されています。/井上 定治 -
白竹ひしぎパネルの製作について
白竹ひしぎパネル を製作いたしました。ひしぎ加工とは、竹の身の部分を専用の刃物で細かく叩き割り、シート状にする伝統的な技法です。 古くから町家の壁面装飾に用いられてきたもので、竹ならではの柔らかい表情と自然な風合いが特徴です。 今回のパネルは、ベニア板に白竹ひしぎを貼り付ける仕様とすることで、施工性を高め、住宅・店舗・商業施設など幅広い空間デザインにご活用いただけます。竹素材の持つ自然美を引き出しつつ、現代建築にも取り入れやすい仕上がりとなっています。/井上 定治 -
枯れ竹を使った井戸蓋の製作 – 時代劇撮影用の特注品
枯れた竹を使用した井戸蓋(井戸の上に被せる蓋)を製作しました。 通常、井戸蓋には青竹を使用することが多いのですが、今回は時代劇の撮影でリアルな風合いを出すため、あえて枯れ竹を採用しています。 自然に枯れた竹は、青竹とは異なる落ち着いた色味と質感を持ち、時代劇や舞台セットに独特のリアリティを与えることができます。 そのため、当社では映画やドラマなどで使用される竹のご注文も多く、撮影用に枯れ竹を常時保管しております。 竹定商店では井戸蓋だけでなく、竹垣・小道具など、映像制作や舞台美術に必要な様々な竹製品を製作しています。/井上 定治 -
薄煤染竹で製作した特注の鞄掛け
薄煤色に染めた竹を用いた特注の鞄掛けを製作しました。 今回の鞄掛けは、京都市内にある老舗の鞄屋さんにて、商品ディスプレイ用什器として採用いただいたものです。 竹の自然な質感に煤染の落ち着いた色味を合わせることで、上質で温かみのある雰囲気を演出しています。鞄を掛けるだけでなく、空間そのものに竹ならではの柔らかさと存在感を与えるのが特徴です。/井上 定治 -
竹の伝統玩具「竹こっぽり」を製作しました。
昔ながらの遊び道具である竹こっぽりを製作いたしました。 竹こっぽりとは、小さなお子さま向けの伝統的なおもちゃで、竹を加工して作った踏み台の上に乗り、足で紐を引きながら歩いて遊ぶものです。素朴ながらも体を使って楽しめる竹のおもちゃは、日本の暮らしの知恵と遊びの文化を感じさせてくれます。 先人たちは竹をさまざまな形に活用し、生活道具から建材、そして子どものおもちゃに至るまで、多様なものを生み出してきました。 竹こっぽりもその一例であり、竹の強さと軽さを活かした身近な遊び道具として長く親しまれてきました。 今回製作した竹こっぽりは、京都市内のお土産店に納品させていただく予定です。 観光で京都を訪れる方にも、日本の伝統文化に触れられるお土産として手に取っていただければ幸いです。/井上 定治 -
シンガポール展示会レポート|竹定商店の竹インテリア
FIND Design Fair Asia 2025 出展レポート 竹定商店は、昨年に続きシンガポールで開催されたアジア最大級のインテリア展示会 「FIND Design Fair Asia 2025」 に出展いたしました。 今回の展示では、当社が誇る竹の内装材・壁面パネルを中心にご紹介。日本の伝統技術を活かしながらも現代的なデザインに仕上げた竹材は、インテリアデザイナーや建築家の皆さまから高い評価をいただきました。 会期中はシンガポール国内のお客様はもちろん、香港・マレーシアをはじめとする近隣諸国からも多くの方にご来場いただき、延べ200名以上の方々に当社ブースをご覧いただきました。特に、自然素材としての竹の魅力と持続可能性(サステナビリティ)に関心を寄せる方が多く、海外市場での竹の可能性を改めて実感する機会となりました。 竹定商店は今後も「竹の新しい可能性」を世界に発信し、建築・インテリア分野における竹材の活用をさらに広げてまいります。/井上 定治 -
孟宗竹の枝を使った「玉袖垣」
孟宗竹の枝を活用した竹枝玉袖垣(たまそでがき)を製作し、個人宅に設置させていただきました。今回の工事は、10年以上前に当社が納品した袖垣を新しくやり替えたものです。長年にわたり竹垣をご愛用いただけることは、私たちにとって大変ありがたいことです。 近年はお庭を持つ住宅が少なくなってきていますが、竹垣は日本庭園の風情を演出するうえで欠かせない存在です。孟宗竹ならではのしなやかな枝ぶりを活かした玉袖垣は、和の趣を大切にした庭づくりに最適です。 ちなみに「玉袖垣」の由来は、枝を丸く束ねた意匠が着物の袖に似ていることから名付けられたとされています。伝統的な竹垣の中でも優美な印象を与えるため、住宅の外構や庭園に広く用いられています。/井上 定治 -
京都の町家景観を守る黒い犬矢来
黒塗装の犬矢来を製作しました。 通常、犬矢来は青竹や白竹を用いることが多いのですが、今回は設置場所の街並みに調和させるため、竹を黒く塗装しています。水道メーターなどを隠す目的で設置するため、竹と竹の間に約10mmの隙間を設け、必要に応じて中が見えるように工夫しました。また、傾斜地に設置する予定のため、下部を斜めにカットして地形に沿わせています。 犬矢来は本来、犬の小便から壁を守るために設置されたことが名前の由来とされています。現在では京都の町家や路地に欠かせない景観要素として受け継がれ、街並みを彩る大切な意匠となっています。/井上 定治 -
竹林メンテナンス作業を行いました
竹の伐採シーズン(9月〜1月)を前に竹林のメンテナンスを行いました。 竹林は一見すると自然のままでも良いように見えますが、実は**定期的な整備(竹林メンテナンス)**をしないと、すぐに過密状態となり、放置竹林化してしまいます。 今回の作業では、古くなった竹を伐採し、光がしっかり差し込むように間引きを行いました。実際に整備を終えた竹林は、風通しが良くなり、若竹が健やかに育つ環境が整いました。 なぜ竹林メンテナンスが必要なのか? 放置竹林の拡大防止:管理を怠ると竹が急速に繁殖し、他の樹木や農地に影響を与えてしまいます。 良質な竹材の確保:建築材やインテリア材として利用できる竹を安定的に確保するためには、計画的な整備が不可欠です。 美しい景観の維持:整備された竹林は観光資源や地域景観としても価値があります。 今後に向けて 竹林メンテナンスは一度きりではなく、継続的に行うことが大切です。 竹定商店では、今後も定期的に整備を行い、地域と共に持続可能な竹林管理と竹の活用を進めてまいります。/井上 定治 -
青竹踏みを製作中!日本伝統の健康器具
現在、当社ではアマゾンで販売している人気商品「青竹踏み」を製作しています。 青竹踏みは、日本に古くから伝わる伝統的な健康器具で、足裏マッサージや健康維持に役立つと注目されています。 足の裏には多くのツボが集まっており、青竹踏みを踏むことで血行が促進され、疲労回復や冷え性の改善、さらには扁平足対策にも効果があると言われています。毎日数分踏むだけで手軽に健康習慣を取り入れることができるのも魅力です。 また、子供が青竹踏みを習慣にすると土踏まずがしっかり形成され、結果として「走るのが速くなる」可能性もあると考えられています。健康維持だけでなく、スポーツや日常生活に良い影響を与える身近な健康器具です。 当社の青竹踏みは、天然の竹を使った安心・安全な国産品。アマゾンにてお求めいただけますので、ぜひご覧ください。/井上 定治 -
【施工事例紹介|東京・某店舗】
Credit:YAMAMOTO KEITA Photographic Record このたび、東京にある店舗内の家具扉に、当社の特注「半割竹パネル」をご採用いただきました。 使用したのは、一本一本丁寧に金箔と金色の銀鏡塗装を施した半割竹。ランダムに貼り分けることで、静謐な中にも動きと華やかさが感じられる意匠に仕上がっています。これらを木製板に一枚一枚手作業で貼り付け、重厚感ときらめきを併せ持つ、唯一無二のパネルが完成しました。 落ち着いた空間にきらりと光るゴージャスなアクセントとして、訪れる人の目を引く存在となっております。/井上 定治