ブログ一覧
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ひしぎを製作中です。
現在、「ひしぎ」の製作を進めています。 「ひしぎ」は、竹を潰して平らに成形する加工方法で、竹の表皮の艶やかな白さと、内側の繊維の表情が美しく現れるのが特長です。今回使用しているのは、選別された上質な白竹。一本一本手仕事で割り、節や厚みを見極めながら、丁寧に加工しています。 写真は製作工程の一部。竹を均一に潰し、平らに仕上げていく作業は、見た目以上に繊細な技術を要します。力加減ひとつで仕上がりが変わるため、職人の経験と感覚が試される工程です。/井上 定治 -
技術を未来へつなぐ ― 立体貼の製造指導風景
現在、ベテランの先輩社員が新入社員に「立体貼」の製造方法を指導しています。 竹定商店では、入社時点で製造未経験の社員がほとんどです。はじめから完璧にできる人はいません。 だからこそ、私たちは一人ひとりに寄り添い、マンツーマンで丁寧に技術を教える体制を大切にしています。 技術は人から人へと伝えられてこそ、次の世代へ受け継がれていきます。 こうした日々の積み重ねが、100年後も続くものづくりの礎になると信じて、今日も工場には静かな熱意が流れています。/井上 定治 -
Bivi二条に「犬矢来」を納品しました
先日リニューアルオープンした商業施設 Bivi二条 に、当社製の犬矢来を設置・納品いたしました。場所は正面玄関の右手奥。通りを行き交う多くの方々の目に触れる位置ですので、竹ならではの柔らかな質感と落ち着いた佇まいを存分にお楽しみいただけるはずです。 こうした公共性の高い空間に携われたことは、私たちにとっても大変光栄な機会でした。壁面には 竹定商店の紹介プレート も設置しておりますので、ご来館の際はぜひ足を止めてご覧ください。 伝統技術と現代の空間との調和を体感していただければ幸いです。/井上 定治 -
七夕用の竹を伐採しました
毎年恒例となっている七夕用の竹を、今年も伐採いたしました。主に京都府内の幼稚園や保育園へお届けしています。 今年は珍しく6月中に梅雨が明け、織姫さまと彦星さまも無事に再会できそうな晴天が続いています。 一方で、伐採作業を行う私たちにとっては、連日の猛暑が体にこたえる季節。35度を超える日差しの中での作業はかなり過酷ですが、こまめな水分補給と休憩を取りながら、無事に熱中症を避けて作業を終えることができました。 七夕に使う笹は、切った直後からすぐに萎れてしまうため、納品の直前に伐採する必要があります。気温や湿度に関係なく、タイミングを見計らっての作業となるため、毎年この時期はとてもハードです。 それでも、届けた笹を見て目を輝かせる園児たちの笑顔に出会うと、「また来年も頑張ろう」と自然と力が湧いてきます。竹を通して、季節の行事に少しでも彩りを添えられたら嬉しい限りです。/井上 定治