京都市内ホテルに、竹の曲線美を活かした特注アートワークを製作しました

/井上 定治

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京都市内のホテルよりご依頼をいただき、特注の竹アートワークを制作しました。
今回採用いただいたのは、竹を大きく曲げて花のような形状に仕立てたオブジェ。
しなやかに広がる竹のラインが空間にやわらかな動きを生み、ホテルエントランスの象徴的な存在として設置されます。
■ 曲げ加工で生まれる、竹ならではの立体表現
写真のとおり、材料となる竹ヒゴは一本一本しっかりと曲げ加工を施し、同じ角度・同じラインを繰り返すことで、美しい放射状のフォルムを形成しています。
竹は本来、まっすぐで硬い素材。しかし、適切に割り、火曲げや水分調整を行うことで、ここまで大きなカーブを描く彫刻的な造形が可能になります。
竹の曲線美を最大限に引き出し、工房で丁寧に仕立てた竹パーツを組み上げていきました。
■ 組紐(くみひも)がアクセントに
根元部分には、京都らしさを感じさせる組紐(くみひも)を巻き付け、上質さと強度を両立。
竹の自然な風合いと、組紐の精緻な意匠が調和し、ホテルの空間にふさわしいエレガントな仕上がりになっています。
■ ホテル、商業施設、住空間向けのオーダーメイド竹アートも制作可能です
竹定商店では、今回のようなオーダーメイドの竹アートワーク・竹インスタレーションを多数制作しています。
• ホテルロビーのシンボルオブジェ
• 商業施設の装飾パネル
• 住宅・店舗のアートピース
• 花器・照明・ブランド什器 など
空間に合わせたサイズ・デザインで一から製作が可能です。
■ 竹の可能性を、もっと建築とアートへ
竹は軽量で強く、加工によってまったく違う表情を見せる素材です。
「曲げる」「割る」「編む」「積層する」といった技法を掛け合わせることで、建築・アート分野での可能性は大きく広がります。
京都の職人が生み出す竹の美しさを、ぜひ空間づくりに取り入れてみてください。

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