1階から2階へ立ち上がる、輪竹300本の《撓(しなり)》インスタレーション

/井上 定治
251107 竹定商店 撓 1(大)
251107 竹定商店 撓 20(大)
1031 010 edit(大) 1031 065(大) 1031 093(大) 1階から2階へ立ち上がる、輪竹300本の《撓(しなり)》インスタレーション
京都市内のゲストハウス「聚楽3」にて、竹定商店オリジナルの竹インスタレーション《撓(しなり)》を採用いただきました。
今回のプロジェクトでは、酒樽のタガに使用される「輪竹」約300本(長さ約7.5m) を使用し、1階から2階へと連続的につながる立体的な竹のアート空間を創出しています。
■ プロジェクト概要
用途:ゲストハウス内の吹き抜けスペース
所在地:京都市内(聚楽3)
使用材料:輪竹 約7.5m × 300本
施工内容:1階から2階へと竹を束ね、空間全体へ撓(しなり)のラインを展開
仕上げ:竹の自然な色と質感を活かした無加工仕様
吹き抜けを貫くように立ち上がる撓(しなり)は、
竹本来の“弾力”と“しなる力”を最大限に活かしたデザインインスタレーションです。
竹が天井へと美しく伸び上がり、ゲストハウス全体に静謐な緊張感と温もりを与えています。
■ 1階から2階へと連続する “竹の樹木” のような存在感
床から天井へと束ねた竹は、まるで一本の大樹のように伸び上がり、
2階フロアまで有機的に広がる枝葉のような曲線美を描きます。
ガラスの床材との相性も非常によく、
下階へ落ちる影や反射も含めて空間全体が一つのアート作品として成立しています。
■ 撓(しなり)とは
竹定商店のオリジナルインスタレーション《撓(しなり)》は、竹の持つ
•しなる力(Elasticity)
•反発力(Resilience)
•直線と曲線の融合
をデザインとして昇華させた空間演出手法です。
■ ササラをイメージした美しい根本のデザイン
根本部分は、伝統的な調理器具「ササラ」をイメージして、
竹を同線で均等ピッチに巻いていく技法を使用。
束ねた中心から放射状に広がる竹のラインが、見上げる角度によって異なる表情を生み出し、
ゲストハウスの空間に柔らかくも力強いリズムを与えます。
■ 竹がもたらす“京都らしさ”と新しい宿泊体験
京都のゲストハウスにおいて、竹は「京都らしさ」を象徴する素材のひとつ。
しかし、今回の《撓(しなり)》は、伝統的な竹細工とは異なる、現代的でアート性の高い竹の使い方を提案しています。
宿泊者は、館内に一歩足を踏み入れた瞬間に、
竹が生み出す圧倒的なスケール感としなやかな曲線美に包まれ、
他にはない特別な体験を味わっていただけます。
竹を使った装飾・アート・インスタレーションにご興味がある方は、
ぜひお気軽に竹定商店までご相談ください。

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